
カメラ
現場の最前線でカメラを駆使して空間を切り取り、テレビに流れる映像を撮影する仕事です。スポーツや報道では貴重な一瞬一瞬を逃さずとらえ、ドラマでは1カット1カットを意識して、時には緊張しながら ”画” を作っていきます。視聴者の方々へインパクトを与える一瞬を、機材の特性などを踏まえてカメラワークを考え映像を操る事から、アーティストのような一面もあります。

ビデオエンジニア(VE)
映像システムの構築やビデオカメラや各種映像機器の調整・設定を行います。1台1台のカメラの色味や明るさを調整し、画質を整えていきます。ドラマでは、撮影した映像の印象が色によって大きく変わるため、打ち合わせを重ねて、演出の意図に沿った最適な色へと作りこんでいきます。

スローオペレーター
スポーツ中継でスローモーションやハイライトなどのリプレイ映像を作成する仕事です。視聴者がもう一度観たいと思うファインプレーや選手の表情を、撮影している全カメラの映像の中から瞬時に選び出し、短時間で準備してスロー再生します。プレー終わりから放送するまで数十秒しかないことが多いため判断力と瞬発力が常に求められる緊張感のある業務です。

音声/PA/録音
音声は番組出演者のセリフ、スポーツ中継の試合の様子や観客の歓声、効果音・BGM・ナレーションなど、あらゆる音を視聴者が聞きやすいように収録し調整する仕事です。PAは音楽ライブ会場で客席に聞かせるための音の調整(ハウスPA)や、ミュージシャン自身へ返す音の調整(モニターPA)も行います。録音は音楽のライブを録音中継車などで収録し、レコード会社やテレビ局に納品する仕事です。見えない音や声に対して瞬時に反応し、ミュージシャン、クライアントの要望に応えて音量や音質のバランスを整えていく必要があるので、高い技術が求められます。

照明
太陽光や照明機材を用いて光と影を作り、色彩を操ることで空間を演出する仕事です。音楽番組では楽曲に合わせたオペレーションを組み、ドラマではセットへの光の当て方で朝夕の時間帯や年代・時代などを表現し、シーンごとの雰囲気を作っていきます。同じ空間でも照明によって視聴者に与える印象が大きく変わるため、技術と美術の両方の要素を兼ね備えた仕事です。

電飾
ステージや番組セットに、様々なライト・LED・電球、各種モニターなどを飾り、巧みなオペレーションにより演出効果を高める美術のお仕事です。特に歌番組などでは、照明や映像など技術チームとの打ち合わせを行い、楽曲やシーンに合わせて点滅させる細かいプランニングを行い、クイズ番組では正誤判定時などに応じた電飾及びメカシステムのオペレートを行っています。また、電飾としての技術は、冬のイルミネーションなどの野外イベントでも応用、反映されています。