
字幕制作
聴覚障害のある方や番組の音を聴く事ができない環境にいる方々に向けて、ニュースやドラマの台詞、ナレーションなどの音声情報を文字にして画面に表示するためのデータを、作成する業務です。番組を視聴しながら分担してリアルタイムに字幕を打ち込み、わずか数秒のタイムラグでオンエアに乗せていきます。聴いた音声を素早く、正確にタイピングするスキルが求められます。

放送実施
番組が安全に進行・放送されるように、本編・CM・提供などの放送方法をまとめたデータの作成と配布、放送運行データの組み立てなどを行っています。制作スタッフとの打ち合わせも、欠かせません。また、完成した番組素材(完パケ)のメディアが搬入される場所も放送実施となるため、納品後の制作側との窓口の役割も担います。

ファイリング
納品された番組素材をサーバーに取り込み、実際にモニターでプレビューして映像や音の品質を管理する仕事です。基準となる信号やプログラム・CM・提供のタイミング・テロップの範囲、音のレベル・素材にノイズが入っていないか等、放送の基準に素材が適合しているかを判断するため、多くの項目を細かくチェックしています。

回線
中継現場とスタジオ・サブ(副調整室)を放送用の回線でつなぐ作業がメインの仕事です。TBS放送センター周辺のお天気中継からオリンピックのような大規模イベントまで、中継と名の付くものは全て回線センターを経由しています。中継回線は地上アンテナ・衛星・携帯電話・ネット等を利用していますが、どの回線を使用しても安定した品質で放送ができるように陰で支えています。

送出
放送する全ての素材を集約し組み立て、放送データのスケジュールに基づいて番組を電波にのせていくのが送出(マスター)の仕事です。番組のオンエア状態を常に監視する事も重要な仕事ですが、災害発生時やスポーツ番組などの時間延長、機器障害など緊急事態発生時には、正確かつ迅速に対応して放送事故が発生しないように日々訓練しています。

開発
番組で使用する様々なデータを解析しリアルタイムでCGを出力するシステムや、番組制作に役立つツールなどの開発を行っています。作成したツールを現場でオペレーションするなど、アクティブな一面もあります。プログラミングを駆使し、常に最先端の技術を模索している仕事です。

放送技術
企画、撮影からオンエアに至るまで、放送を運行するためには多種多様な機材があります。そのような専門機器の数々を工事計画に則って設計し、施工していく業務が放送技術です。局内の様々な設備の更新や、出張先で中継環境を整える作業など、工事といっても様々な作業が存在します。