TACT'S REPORT

《祝》映像情報メディア学会・技術振興賞コンテンツ技術賞 受賞

コンテンツ技術賞を受賞

《祝》第49回・2021年度一般社団法人映像情報メディア学会・技術振興賞において
『照明・電飾シミュレーションCGシステム・3Dイルミリンク』が、コンテンツ技術賞を受賞しました!

◆受賞された3名の皆さん、おめでとうございます!

・システム本部 総合開発センター 未来技術推進部・青木 貴則さん
・デザイン本部 ライティングセンター 電飾技術部・吉本 藍さん
・デザイン本部 ライティングセンター 照明技術部・中川 清志さん

受賞者3名

3名からの、喜びのコメント

未来技術推進部・青木さん

この度は、このような名誉ある賞を頂き大変光栄に思っております。
CDTV ライブ!ライブ!(以下 CDTV)でデビューさせて頂いた3Dイルミリンクは、現場スタッフの方々のお陰で、複数の番組で使って頂けるまでに成長しました。

この賞は開発的な側面だけでなく、最終的に「コンテンツ(番組)にどのような効果をもたらしたか」
が評価される賞です。ですので、このシステムを使って照明・電飾の方々が素晴らしいパフォーマンスを行ってくれたからこそ、その実績が評価され受賞に繋がったのだと思っております。

音楽番組やバラエティでの使用はもちろんのこと、バーチャルプロダクションやメタバース空間でのライブ演出にも応用することができるため、今後もこの3Dイルミリンクを使って多くのコンテンツを生み出して行きたいと思います。

電飾技術部・吉本さん

「3Dイルミリンク」の旗揚げメンバーである青木さん・中川さんのお二人とともに今回の賞を頂き、とても嬉しいのと同時に、大変恐縮しております。
私は、「CDTVライブ!ライブ!」に3Dイルミリンクが導入された昨年3月より、電飾オペレーターとして携わらせて頂いておりますが番組セットを多彩に魅せられるこのシステムは、技術・美術両方の可能性を広げるものと感じています。

現場では、私の他にもたくさんの電飾・照明の若手オペレーターが番組に携わっており新たな技術・表現方法へのワクワク・好奇心が、大きな刺激となり波及していく中で、私自身も精進してゆきたいと思います。

照明技術部・中川さん

3Dイルミリンクが高く評価され、大変嬉しく思います。
2年ほど前からCG内のリアルタイムオペレーションをするべく、コツコツ策略を練ってきました。
青木さんをはじめ、TACT社員を中心に様々な方を巻き込み、1つ形にしたのがこの「3Dイルミリンク」です!
CDTVライブ!ライブ!で稼働した時の感動は、今でも鮮明に覚えています。
【リアルと溶け込みすぎて、素晴らしさが伝わりにくい】、それがこのシステムです。

しかし、これはまだ第一歩です。目指すは、日本のTomorrowland。
CG空間のライティングデザインやリアルタイムライト追尾などこのチームで、やりたい事はまだまだあります。
この賞を励みに、照明デザイナーとして新しい表現を模索し、邁進していければと思います。

コンテンツ技術賞は、

コンテンツ制作(放送番組、データ放送、インターネット配信、Webコンテンツ、ゲームなど)において技術的な創意工夫により制作技術の分野に新機軸、あるいは顕著な改善をもたらしたものであり
その技術を活用して、コンテンツの効果を著しく高め且つ公開されたものに贈られます。

3Dイルミリンクとは?

実物のセット内の照明・電飾と、LEDビジョン内に構築されたCGセット内の照明・電飾を連動させ、実空間とバーチャル空間を融合させた状態でコントロールできる照明・電飾シミュレーションシステム。
近年、LEDビジョンにUnreal Engineなどのフォトリアルな映像演出が増えています。
スタジオセットとCGが融合した演出が求められる場面では、展開に応じてCGのライティングも連動することが必要です。
特に音楽番組のような楽曲の展開に応じて激しく変化する照明演出効果を、CGデザイナーが実装するのは困難です。
この問題を解決するために開発されたのが、3Dイルミリンクです。
CG側のライティングを、照明・電飾で作り込み、CG内のライト、電飾を自在にコントロールできるシミュレーションソフト「3Dイルミリンク」を開発。
事前に照明デザイナーとCGデザイナー間で合わせ込む必要がなくなり、リハーサル後の修正作業発生にも柔軟に対応することが可能となりました。
これまでは時間的な制約から、現場でCGと照明・電飾間の色やタイミングを合わせることが困難であった状況を改善することができ、ズレが発生しない一体感のある演出を行なうことが可能となっています。

表彰状

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